開催概要
2024年にNASAは再度人類を月に送るアルテミス計画を予定しています。そして、有人火星探査ミッションに向けての月軌道プラットフォーム・ゲートウェイを建設し、今後は、人類が月に住むようになります。まさに子ども時代に見た夢のようです。そこで、テーマは「月に住む-月と日本人-」としました。
月は科学技術的な到達目標であるだけでなく、古来より日本人の精神的・文化的な拠り所でもあります。月には兎が住み、竹取物語ではかぐや姫が月に帰ります。ISSで蓄積した「極限環境での生存技術」により、人類は月でも生きていくことはできるでしょう。しかし、それだけでは十分な暮らしとは言えません。これからは月に住んで、独自の文化を育んでいくことになるでしょう。
今大会では、人類が「月に住む」ための、科学技術的な側面と精神文化的な側面との融合について誌面の上ではありますが語りたいと思います。
第66回日本宇宙航空環境医学会大会 大会長松崎一葉